柳川 杏美

古都奈良に生まれた。控え目だが、一つ一つ言葉を丁寧に選びながら美濃和紙への熱い思いを語る。大学では油絵を専攻していたが、素材としての美濃和紙に惹かれ、自分で漉いてみたいと思うようになった。卒業後、徳島県で紙漉きを体験し、より思いを強くする。長谷川和紙工房で2年間学んだ後、独立。「自然のものを使っているので、原材料に個体差があるのがおもしろいですね。素材としての魅力が伝えられればと思います」。

美濃楮紙や水玉紙、金箔紙のほか、オリジナルの和紙小物も製作。伝統工芸士であった後藤明氏から伝授された工芸紙は保木工房とともに漉く。

始めた頃に比べれば少しは楽しめるようになったが、やればやるほど難しく感じる部分もある。「一人なので量産はできませんが、小ロットに対応できるのは強み。経験値をさらに積み重ねて新しい和紙の可能性に挑戦していきたいです」と、漉いた和紙が生きる使い方を模索する。

奈良県橿原市生まれ。大阪芸術大学芸術学部美術学科を卒業後、2006年に美濃市へ。「長谷川和紙工房」で、 紙漉きを学ぶ。2008年に独立。美濃楮紙、金箔紙、水玉紙、工芸紙を漉き、便箋や封筒、絵葉書などの和紙小物を製作する。「本美濃紙保存会」研修生。

美濃楮紙

サイズ:65 × 98cm

原材料:美濃楮

Mino Kozo Paper

Size: 65 × 98 cm

Materials: Mino mulberry

小判厚紙(美濃楮ちり入り)

サイズ:61 × 35cm

原材料:美濃楮

Small, Thick Paper (Mino Mulberry with Bark Flecks)

Size: 61 × 35 cm

Materials: Mino mulberry

美濃楮紙・金箔

サイズ:65 × 98cm

原材料:美濃楮

Mino Kozo Paper with Gold Foil

Size: 65 × 98 cm

Materials: Mino mulberry

水玉紙

サイズ:65 × 98cm

原材料:美濃楮

Water Droplet Washi

Size: 65 × 98 cm

Materials: Mino mulberry