浦部喜代子

みの紙工房F　Mino washi workshop F

音楽を奏でるようにリズミカルに、澄んだ音のする紙漉きを。

和紙との出合いは、大学時代に京唐紙の老舗に実習に行ったこと。その後、上品で繊細な美濃和紙に魅せられ、自分で漉いてみたいと美濃市に移住した。「川屋でおばあさんたちと並んで紙しぼりをしながら、紙漉きの暮らしややり方を学びました」。

理想とする紙漉きは本美濃紙保存会初代会長古田行三氏の妻さよ子氏だ。「さよ子さんの紙漉きは波も静かで規則正しく、リズミカルで澄んだ音がしました。まるで音楽を聞いているようでした」。

文化財修復用の薄美濃紙を中心に良質の紙を漉く。

国産こうぞを生かした手すき和紙づくりに取り組む。

信頼される紙を漉くことで、美濃和紙の伝統を引き継ぐ役割を担いたいと考えている。

プロフィール

兵庫県神戸市生まれ。1993年和紙の魅力に惹かれ、美濃市へ。「本美濃紙保存会」初代会長古田行三・さよ子夫妻のもと、長谷川和紙工房で紙漉き業に従事。2012年から5年間、杉原紙研究所で和紙の商品開発や、企画・展示などに携わる。2017年に再び美濃市へ。2019年4月「みの紙工房F」として独立。「本美濃紙保存会」研修生。

ホームページ・販売サイト・ SNS等

https://kiyokohouse.com/